【転職初心者向け】履歴書・職務経歴書の基本とNG例
応募書類は「採用を勝ち取る」ための最重要プレゼン資料
転職活動の第一関門となるのが、履歴書と職務経歴書の応募書類です。この書類選考を突破するためには、「とりあえず埋めればいいかな」ではなく、採用担当者の方が読みやすく、あなたの魅力がしっかり伝わる形でまとめることが大切です。
特に転職が初めての方は、「何を書くべきか」「どんなミスが致命的か」を知らないまま作成し、もったいない不採用になってしまうケースも少なくありません。ここでは、書類作成の基本と、採用担当者が「ここを見てるよ!」というポイント、そして絶対に避けるべきNG例を解説します。
採用担当者が重視する3つの基本ルール
あなたの能力や「ここで頑張りたい!」という意欲を正確に伝えるため、以下の3つの基本をぜひ押さえてみてください。
1. 誤字脱字は即アウト!細かな部分から「丁寧さ」を伝えよう
採用担当者は、提出された書類をあなたのビジネスマナーや仕事への向き合い方を測る指標として見ています。たった一文字の誤字脱字でも、「確認を怠る人」「少し雑な仕事をするのかな」と判断されかねません。
【実践ポイント】
- 完成したら、印刷する前に必ず声に出して読み上げてみましょう。
- 可能であれば、ご友人や転職エージェントなど、第三者に確認してもらうとミスを見つけやすくなりますよ。
2. 実績やスキルは「数字」で具体的に書く
「頑張った」「成果を出した」といった抽象的な表現だけでは、あなたの能力はなかなか伝わりません。職務経歴書では、必ず定量的(数字)な表現を使って、具体的な実績をアピールしましょう。
<具体例>
- NG:営業で成果を出した。
- OK:前年比120%の売上を達成。顧客満足度を15%改善しました。
数字を入れることで、あなたの貢献度が明確になり、「入社後も活躍してくれそう」という期待感と信頼性が増します。
3. 空欄は極力作らない!「意欲」で埋める工夫をしよう
空欄が多いと、「やる気がないのかな」「応募意欲が低いのでは」というネガティブな印象を与えてしまいがちです。
【資格・特技欄のヒント】 資格がない場合でも、「読書」「ランニング」など、あなたの人間性や継続力を伝えられる趣味・特技を記載しましょう。特に応募企業の業務に少しでも関わるスキル(例:使用可能なPCソフトや語学力)は、どんな小さな経験でも積極的に書き添えてみてくださいね。
【転職初心者向け】職務経歴書の役割を知ろう
履歴書が「あなたのプロフィール(人となり)」を伝えるのに対し、職務経歴書は「入社後、あなたは会社に何を提供できるか」をアピールする書類です。この違いを意識して、職務経歴書では、これまでの経験から得たスキルや貢献意欲を重点的に記載することが大切です。
【書類作成の極意】
応募書類は「あなたのプレゼン資料」です。相手(採用担当者)が「どんな人が欲しいかな」と考えているかを想像し、それを読みやすい構成と客観的な事実で伝える意識が、選考突破の鍵となりますよ。
この記事を書いた人
キャリア支援企画部:中村 美咲
前職は出版社の編集者。文章の構成や表現方法に強く、現在は応募書類の添削・改善提案を中心に活動。